日本原料株式会社
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モバイルシフォンタンク(英名:Mobile Saito Tank)

Mobile SIPHON TANK、Mobile Saito Tank



 緊急災害時の飲料水確保
活断層が縦横無尽に走る日本列島。大規模な自然災害で大きな問題となるのはライフラインとしての「水」供給。最低でも1人あたり3L/日が必要と言われていますが、雑用水(トイレ・風呂・洗濯)等を含めると実際には100倍の300L/日が必要です。
安全な水をつくる一番のファクターは水の浄化。確実かつ継続的に安全な水がつくられることが最大のポイントです。
「モバイル(移動式)シフォンタンク」は当社独自の「シフォン(揉み洗い)洗浄」を取り入れることにより、ろ過材は常に清浄な状態を保ち安定した水質が得られます。どのような原水でも処理が可能、しかもろ過材の交換は一切不要です。設置後のメンテナンスも不要です。また緊急災害時ではせっかくつくった水を無駄にできません。「モバイル(移動式)シフォンタンク」のシフォン洗浄はろ過材に固着した汚泥を揉み洗うことで砂から剥離させ、汚水を装置外へすすぎ出すだけの水量しか使いません。逆流洗浄水量は通常のろ過装置に比べて大幅に削減できますから、つくった水を有効に利用できます。さらに源水水質に合わせたろ過材の選定ができますから、設置後すぐに清浄な水を供給できます(実績:飲料用快適水質基準0.1度以下をクリア)。小型の装置でも大量の処理水が確保できる「モバイル(移動式)シフォンタンク」は、高濁度の原水ではすぐに目詰まりをしてしまう膜ろ過装置にはないメリットを多く持つ浄水装置です。
被災現場で良質かつ安全・確実に水道レベルの水を「モバイル(移動式)シフォンタンク」がつくります。

実例1
2005年9月【宮崎県宮崎市 富吉浄水場】 洗浄用水


2005年9月4日から6日にかけて、九州地方を襲った台風14号による大雨の影響で大淀川支流が氾濫。宮崎市上下水道局富吉浄水場が浸水により機能が停止し、一時約30,000世帯が断水する被害が発生しました。
浄水場復旧のためには、まずは汚泥に覆われた浄水場内各施設を洗浄するための「洗浄用水」が必要でした。
「モバイルシフォンタンク」がこの課題を解決、場内の汚水を原水源として洗浄用水を造水し、復旧作業は始まりました。


【処理フロー】
原水(場内汚水)→モバイルシフォンタンク→
→処理水槽(6m3タンク×2基、8m3タンク:逆洗タンク兼用)→浄水ピット
【除濁実績】 原水濁度300度 → 処理水濁度 
0.2度以下
【処理水量】 
100m3/日 (LV=10m/h)
【使用機器】 MST-700×3基

実例2
2008年6月【岩手県奥州市北股浄水場】 飲料水


2008年6月14日、東北地方を襲った「岩手・宮城内陸地震」によって、緩速ろ過池に亀裂が入り、機能停止になってしまった奥州市衣川区北股簡易水道「北俣浄水場」。1420戸断水し、給水エリアの温泉地も営業不能状態に陥ってしいまった。
奥州市水道部の要請を受け、モバイルシフォンタンク(φ1600)が出動。沈砂池上澄水を原水として飲料適(快適水質基準の)濁度0.1度以下をクリアし、管轄保健所の許可を経て、設置から5日後に断水世帯に給水が開始されました。


【処理フロー】
原水(沈砂地)→原水槽(4m3タンク)→薬注(PAC、NaOCl)→
→モバイルシフォンタンク→処理水槽(20m3タンク:逆洗タンク兼用)→配水池
【除濁実績】 原水濁度4.397度 → 処理水濁度 
0.039度
【処理水量】 
360m3/日 (LV=7.5m/h)
【設置スペース】 7.5m×4.5m=34m2


実例3
2008年7月【岩手県久慈市 清水川湧水ポンプ場配水池】 飲料水


7月24日未明、青森・岩手沿岸北部を震源とするマグニチュード6.8(暫定値)の地震が発生しました。今回の地震でもライフラインである浄水施設に被害が起きてしまいました。地震の影響で湧き水の水質が変化しマンガン濃度が上昇したため、滅菌処理だけでは水道水として供給ができなくなってしまったのです。6月の奥州市に続き、今回は久慈市水道事務所の要請を受けて清水川湧水ポンプ場配水池に「モバイルシフォンタンク」を設置しました。事前のろ過実験が功を奏し、モバイルシフォンタンク設置2日目には飲料水基準を満たすろ過を実現しました。調整の結果、最終的に濁度の快適水質基準である0.1度以下まで処理を実現し、迅速な復旧作業で水道水を供給しました。


【処理フロー】
原水→原水槽(4m3タンク)→薬注(PAC、NaOCl)→モバイルシフォンタンク(マンガン砂使用)→
→処理水槽(20m3タンク:逆洗タンク兼用)→配水池
【除濁実績】 原水濁度4.8度 → 処理水濁度 
0.1度未満
【処理水量】 
360m3/日 (LV=7.5m/h)


 土木現場の救世主、排水処理はおまかせ
従来、ろ過材に過剰な負荷がかかる土木現場等の排水処理では、頻繁なろ過材交換が必要となるため、現場作業において大きな負担とコストがかかり、障害になっていました。こうした問題を「モバイル(移動式)シフォンタンク」は解決します。当装置内に弊社独自の「シフォン洗浄」を取り入れることにより、ろ過材は定期的に揉み洗いがなされて常に清浄な状態を保ちます。そのため、固着を防ぎ、安定した処理水水質を得ることができるのです。また、コンパクトな設計で、操作性にも優れているため、メンテナンスフリーとなりコストの大幅な削減も望むことができます。
*ろ過材は常に清浄な状態を保つため、ろ過材交換頻度の高かった現場でも、1現場中の交換は原則として不要です。

実例4
2006年2月【徳島県阿南市宝橋下部外工事】 土木現場排水


橋脚建設工事の現場において、矢板掘削現場から排出される高濁度排水を河川放流する際に、放流基準値まで水質改善させるためにモバイルシフォンタンクを使用しました。


【処理フロー】
原水(掘削現場)→原水槽(31m3タンク)→薬注(PAC)→
→仮設沈殿池→モバイルシフォンタンク→河川放流
【除濁実績】 原水濁度260度 → 処理水濁度 
6.3度以下
【処理水量】 
26m3/日 (LV=13m/h)



安全な水にアクセスできない国や地域における水供給ユニットとして Mobile Saito Tank
モバイルシフォンタンク(英名:Mobile Saito Tank)は、トラックなどに乗せて水を必要とする場所に持ち運びが可能なメリットを生かして、緊急災害時の被災地における飲料水を確保・供給の実績を有します。水が必要な場所に車載運搬して運び込み、現場できれいな水を作る「ろ過材(フィルター)交換不要のメンテナンスフリーの浄水装置」です。この独自の技術を広く海外の水処理、とりわけ安全な水にアクセスできない国や地域における小規模集落への水供給ユニットとしての活用を提案しています。日本原料のモバイルシフォンタンクは、海外においては「Mobile Saito Tank」という名称で紹介しています。



 特 長
1)
常に安定した水質が得られます
当社の開発したろ過材同士の揉み洗いを原理とする「シフォン洗浄」を当ろ過装置内に組み入れたため、固着も防ぎ、ろ過材は清浄な状態に保たれ、常に安定した水質を維持できます。
2)
コンパクト設計で充実した装備内容です
「ろ過装置本体・洗浄カートリッジ・面前配管・制御盤・凝集剤注入装置(PAC)・送水ポンプ・逆洗ポンプ」の設備をユニット化した車載型のため、「処理水槽・出入りの配管」をご用意いただくだけで簡単に水処理ができます。
3)
ろ過材交換は原則的に不要です
ろ過装置内のろ過材は常に清浄な状態に保たれるため、ろ過材交換は原則的に不要となります。そのため、使用済みろ過材を産業廃棄物として処理する必要はなくなります。環境問題、ISO14000に大きく貢献できる「地球にやさしい」ろ過装置です。
4)
逆流洗浄水量が大幅に削減できます
ろ過材に硬く凝着した濁質をシフォン洗浄を行うことによって完全に剥離し、その濁質のすすぎのみを目的として逆流洗浄を行うため、当ろ過装置は、従来のろ過装置と比較して逆流洗浄水量を大幅に減らすことができます。



 モバイルシフォンタンクにもシフォン洗浄を導入
モバイルシフォンタンクにもシフォン洗浄を導入
ろ過材の洗浄原理
flow1flow2 flow3
粒子にかかる重力とスクリュー揚力で渦流を形成リボンスクリューによりろ過面積を確保 遠心力で外側に向かった粒子が渦流を形成.
高い洗浄効果
逆流洗浄・空気洗浄では目詰まりを防ぐ程度の効果しか望めませんが、「シフォン洗浄」はろ過材同士の揉み洗いにより頑固な濁質分まで除去されるため、新砂に匹敵する洗浄濁度30度以下(JWWA A 103:2004)の数値まで洗浄することができます。
洗浄効果の高い「揉み洗い」ならろ過材の破砕もなし
ろ過材同士の揉み洗いにより、ろ過材そのものを破砕することなく、表面に付いた濁質のみを確実に除去することができるため、ろ過材を設計当初の規格に極めて近い状態に維持することができます。
濁質の剥離流出現象を回避・低減
高い洗浄効果により、処理水への濁質分剥離流出現象を回避・低減することができ、常に安定した水質を得ることができます。
ろ過材の流出が大幅に減少
逆流洗浄で流出したろ過材は極端に多くの濁質やマンガンなどが付着した比重の軽いものであり、ろ過材そのものの粒径には関係なく流出します。「シフォン洗浄」により、ろ過材を設計当初の規格に保つことができ、比重が維持されるため、ろ過材の流出量を大幅に減らすことができます。



 モバイルシフォンタンク フロー
ろ過 逆流洗浄 シフォン洗浄 逆流洗浄
ろ過 逆流洗浄 シフォン洗浄 逆流洗浄
従来のろ過タンクと同様に圧力式下向流方式でろ過を行います。中心部に内筒およびスクリューが配置されていますが、この部分にもろ過材が充填される構造を取っており、タンク全体でろ過がなされます。
じめに逆流洗浄を短時間行い、ろ過材を流動してから、シフォン洗浄を行います。
スクリューの回転により、水とろ過材を下部から上部に押し上げようとする上方向の力と、重力による下方向の力、また、遠心力による外側への力と内筒部からのゆり戻しによって、ろ過材同士が揉み洗いを行います。
シフォン洗浄後、逆流洗浄を行い、洗浄水を排水します。シフォン洗浄が施されたろ過材は濁質分が完全に剥離されているため、すすぐだけで簡単に濁質分を除去することができます。
*逆流洗浄を行うため、アンスラサイトとの複層ろ過も可能



 モバイルシフォンタンク のフロー


Mobile Saito Tank Flow



 モバイルシフォンタンク 標準仕様(Mobile Saito Tankも同様)
材    質 本体:SS400/面前配管:塩ビ
名    称 本体径 全長 L (mm)全幅 W (mm)
全高 H (mm)
カートリッジ径モータ(kW)
処理水量(LV=10)
MST−700
φ700
2700×1500×2200×φ200×3.7
3.8m/hr
MST−1000
φ1000
3100×1700×2200×φ250×5.5
7.8m/hr
MST−1200
φ1200
3200×1800×2200×φ250×5.5
11.3m/hr
MST−1600
φ1600
3600×2100×2500×φ400×7.5
20.0m/hr

詳細については弊社もしくは代理店にご相談ください。
※仕様は予告なく変更する場合があります。

 標準仕様(ユニットに含まれるもの)
 ろ過装置本体
 洗浄カートリッジ
 面前配管
 制御盤
 凝集剤注入装置(PAC)
 送水ポンプ
 逆洗ポンプ
 オプション
 ろ過材
 次亜塩注入装置
 オールステンレス仕様
 指定色塗装
 活性炭装置
 膜処理装置
 粗ろ過装置



 シフォンタンク (英名:Saito Tank)
「地球環境への配慮」と「コスト削減」の両立

「設置型」シフォンタンクは大変高いご評価をいただき、環境問題に配慮されている企業様を中心に多数ご導入いただいております。

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